星乃真呂夢
1961年富士山のみえる山梨県生まれ。
13歳より詩を書き始める。13歳より、詩人故高田敏子に師事。
詩人堀口大学、寺山修司、吉野弘、石垣りん、新川和江といった錚々たる先輩詩人との知己を得る。
早稲田大学第一文学部在学中は柳田国男や折口信夫などの民俗学に興味を持ち古事記や古代芸能起源を研究、また能・狂言を習い始め、今日に至る。また西洋と日本の宗教や言葉の在り方の違いの研究を始める。
20代は即興詩人として、日本各地や画廊などで朗読活動を盛んに行う。
「日本語の響きが人のこころに与える影響」について、興味を抱き始める。
30代より私立ICU高校にて講師を経験。
バイリンガルとの交流を通して、言葉とこころの関係について、深く興味を持ち、探求を重ね始める。
30代半ばより、日本語の詩と対に英語の詩も書き始める。
40代より、雑誌「能楽ジャーナル」(能と狂言の専門誌)のインタビュアー兼ライターとなり、人間国宝をはじめとする日本の古典芸能を担う36人の文化人へのインタビュー記事を掲載。数々の無形文化財伝統保持者、人間国宝の方々に出会い、日本語と日本人の心の在り方、国際社会に発表されていない「素晴らしい日本人の美徳」が多々あることに気が付く。またそれが、ヤマト言葉に起因するとの確信を得る。
46歳の時に、夫が脳内出血により緊急手術、命はとりためたものの、長きにわたるリハビリと闘病生活がはじまり、弱いと思っていた自らのうちに、「わきあがる柔らかく力強いもの」を発見し驚く。その後も介護の日々は続き、のちに、この時期に自分の中に湧き出た不思議な力、これが「たおやかさ」とか「凛とした」と日本古来のヤマト言葉と言われるものに由来するこころの在り方で、実は自分以外の日本人も昔から本来持っていた柔軟で決してあきらめない、強くて温かく優しいこころの在り方だと気付く。夫の看病も落ち着いた2013年ごろより、詩作を本格的に再開。ヤマト言葉と日本人の愛してきた美しい風景を重ね合わせた詩歌の創作に取り組んでいる。また、夫の病気をきっかけに移住した山梨にて、方言を交えた民話の力を再発見し、民話の再発見活動とともに、方言もまた、ヤマト言葉と同様に、日本各地の人のこころを元気によみがえらせるエネルギーの源泉ではないかと強く認識し、方言民話の採集を始めている。
言霊をもって多くの人を勇気づけ励ましたい気持ちで日々Face bookを更新している。
1997年 英国における世界詩人会議において、エクセレント・ポエット賞受賞。
2009年 東久邇宮記念賞受賞。
2015年 父親への追悼詩「千年の哀歌」で第30回国民文化祭現代詩の祭典で文部科学大臣賞受賞。
山梨日日新聞掲載
2016年 芸術文化における多年の功績により東久邇宮文化褒賞受賞
所属団体
即興詩の会「吟道星流」主宰(即興で詩をつくり遊ぶ会)
茶話やか凛(さわやか・りん)の会(ヤマト言葉の黄金の法則を生活に活かす茶話会)主宰
東京英詩朗読会メンバー
日本詩人クラブ会友及び山梨詩人会会員。日本作家クラブ会員